オリーブオイルの和食への導入

オリーブオイルへの取り入れ方を考えるとき、我々日本人にとっては和食への応用を考えずにはいられません。

エクストラバージンオリーブオイルは意外ではありますが、驚くほど和食に合います。和食で永年重用されてきた油と同様、コクをだし、或いは酸化を防ぐという特徴を充分に兼ね備え、素材が元来持つ味を引き立てます。

そのいくつかを列挙します。

  • 刺身
  • 焼き魚
  • 豆腐
  • 納豆
  • 味噌とあわせるもの
  • 醤油とあわせるもの(特にワサビ醤油)、派生してめんつゆ
  • 塩こんぶ
  • 肉じゃが
  • すき焼き

刺身

刺身は赤身ではなく、白身。カルパッチョという料理が存在するのでイメージはしやすいと思いますが塩と合わせると秀逸です。その他ワサビ・醤油との相性も抜群で、油の粘性により風味が口全体に広がります。究極のおすすめはホワイトバルサミコと合わせることですね。その他タコ・イカ・ホタテ・エビなども同様によく合います。勿論白身魚に分類されるサーモンとも親和性が高いです。

別で取り上げたいと思いますが、当然ながら寿司も検討すべき食材の一つでしょう。上記食材のネタはまず間違いなく寿司の世界を広げてくれると思います。イカの寿司などは高級店ではもともと醤油ではなく塩で勧められるケースもありますが、ここにオイルも少し足してみるのです。(高級店でオイルを持参してかけることは基本的には推奨しておりませんが)

アン肝がフォアグラのようでたまらないという御仁もいらっしゃいました。

焼き魚

焼き魚は塩分を抑えても、オリーブオイルを合わせることでしっかりとした味わいが楽しめます。パサついてしまう淡白な身をマイルドにしてくれる効果もあります。スペインではオリーブオイルを魚に塗ってから焼き上げるそうです。勿論、脂の乗ったさんまなどに合わせる必要はありません。
表6分、裏4分できちんとグリルした魚には、そのままの焼き味を楽しんだ後、薬味のように少量をつけて食べることをお勧めします。

豆腐

豆腐は揚げ出し豆腐に代表されるように油との相性が良い食材。素材自体がシンプルなため、コクを出すオリーブオイルも非常によく合います。まずはシンプルながらもオリーブオイルと塩を合わせることをおススメ。刺身同様、オリーブオイル+塩は醤油の代替となりえます。もちろん少量の醤油を合わせることによってその魅力はさらに引き立ちます。これに派生し、めんつゆとの相性も秀逸です。水切り豆腐をオリーブオイルにつけることによってチーズのような食感を生み出すことも可能です。

チーズをのせてレンジにかけ、オイルと合わせるなども王道です。

次回は納豆、味噌、醤油などとの相性について取り上げます。

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