誰しもが一度は疑問に思い、多くが健康に良いと妄信しているのではないかと思います。
端的にこの質問に思い切って断言してしまえば体にいいと言えます。
科学や医療、学問の進歩によって、旧来体に良い信じられてきた食品が、実は体に悪影響を及ぼす成分を持ち合わせていたという話は、比較的よく聞くものですね。例えばソーセージなどの加工肉(発がん性)、賛否を呼んでいる牛乳(発がん性)、プロテイン(腎臓への影響)もそこに含まれるかもしれません。
油脂は特に顕著で流行りと廃りを飛び越えて危険という別格の格付けになることが多い印象です。 過去 ω‐6系のリノール酸が体にいいとされトウモロコシやヒマワリを主原料とする油が推奨されましたが今や動脈硬化の進行に寄与するとのことです。また、マーガリンやショートニングも動物性脂肪のバターと比較し一時期もてはやされ、健康なイメージから市場に出回りましたがトランス脂肪酸が危険であることがわかっています。さらに近年話題になったココナッツオイルも発がん性の疑いが強くなっているほか動脈硬化を進める動物性脂肪でもあります。
このような油のトレンドを見ていくと、ともすればオリーブオイルも今後同格に落ちていく心配もないとは断言できませんが、他の油脂の状況をみてなお、専門家たちの評価は変わりません。オリーブオイル利用の歴史的観点からも成分からも否定的な意見は聞こえておらず、あれもダメ、これもダメと食品の選択肢が限られてきている現代においても、最新の研究結果やエビデンスに基づいた書籍でも「体にいい食べ物」として君臨しているのです。
また、イタリアのパスタ、パンとの付け合わせ等に利用方法が代表されるように、糖質とともにとることでその血糖値上昇を抑える効果も注目されております
加えて、私は「オリーブオイル 体に悪い」などのKWでWebやSNSでの検索にて、定点観測をしておりますが目立った投稿を見つけられないでいます。
最も多いのは油にありがちな、大量にかけてしまって体に悪いよねという投稿です。私から言わせれば日本人のオリーブオイルのかけ方なぞ、ごく少量過ぎてむしろかけすぎちゃったくらいがちょうどいいと感じるものです。
ここではオリーブオイルの持つ成分がどのように好影響を及ぼしうるかについては言及しません。しかし、たとえ、健康に良いものでも、例えばそれが青汁のように(私は好きですが)それが苦痛を伴う摂取では長続きしませんし、多くの人に喜ばれるものにはなりません。その点、オリーブオイルはその味も評価され、食卓を彩ります。科学的な成分の分析に頼らずとも、それだけでも充分にオリーブオイルを食す動機にはなりえるのではないでしょうか。
なお、健康に良いとされる食品も扱いを間違えれば毒にもなりえます。食品を摂るうえでの基本的な保管や製造や開封から日が経ちすぎていないことを前提にすることは言うまでもなく、油が最も忌み嫌う酸化や高温での変性を避けることには注意をしましょう。(魚の油も同様です)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。